** 後日 **
「おい。」
「………。」
「おい。恭~。」
「………。」
「なぁー。どこに行くかくらい教えろってー。」
俺はかれこれ20分、無言でスタスタと前を歩く恭を追いかけてる。
「ついてこい。」って言ったっきり、何も話さない恭。
一体何なんだっつの。
言われるがまま、素直について行く俺もどうかと思うけどな。
恭は、あの先輩達との一件の後「じゃーな。」と言って何事もなかったかのように帰っていった。
俺は慌て恭を呼び止めたけど、こっちを振り返ることもなく、手をヒラヒラ振りながら行ってしまった。
……何なんだよ。
一体何しに来たんだよ?
何か言う事あるんじゃねぇのかよ?
俺は、お前に言いたいこと山ほどあるのに……。
次の日、会えるかと思って裏庭に行っても恭の姿はなく。
その次の日も、そのまた次の日も恭の姿はなかった。
「………。」
毎度、ガランとした裏庭。
枯れ葉がコロコロと転がっていく。



