漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】




** 後日 **




「おい。」


「………。」


「おい。恭~。」


「………。」


「なぁー。どこに行くかくらい教えろってー。」


俺はかれこれ20分、無言でスタスタと前を歩く恭を追いかけてる。


「ついてこい。」って言ったっきり、何も話さない恭。


一体何なんだっつの。


言われるがまま、素直について行く俺もどうかと思うけどな。




恭は、あの先輩達との一件の後「じゃーな。」と言って何事もなかったかのように帰っていった。


俺は慌て恭を呼び止めたけど、こっちを振り返ることもなく、手をヒラヒラ振りながら行ってしまった。


……何なんだよ。


一体何しに来たんだよ?


何か言う事あるんじゃねぇのかよ?


俺は、お前に言いたいこと山ほどあるのに……。


次の日、会えるかと思って裏庭に行っても恭の姿はなく。


その次の日も、そのまた次の日も恭の姿はなかった。


「………。」


毎度、ガランとした裏庭。


枯れ葉がコロコロと転がっていく。