漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】





あの巨体が、こうも軽々と!


すげぇっ!



「てめぇっ!!!」


堰を切ったように、男達が恭に飛び掛かる。


恭は、先輩にしたように。


それらをかわしては地面に沈めていく。


ひらりひらりと全く無駄のない動き。


まるで、踊っているかのように優雅だ。


「突っ立ってねぇで、てめぇも加勢しろよ。」


髪を掴まれてぐでっとなった男をペッと放りながら恭が言う。


いやいや、お前。


俺の出る幕ないだろーがよ。




結局恭は、ほぼ一人でそこにいた奴等を全滅させた。



カタッと物音がして、入り口を見ると……


「あ。総長。」


総長は、その光景を見て「ひぃっ!」と悲鳴を上げて逃げて行く。


「なんだありゃ。」


「なんだかな。」



「…………」


一瞬の間をおいて、恭と顔を見合わせる。


そして、二人で爆笑した。