あの巨体が、こうも軽々と!
すげぇっ!
「てめぇっ!!!」
堰を切ったように、男達が恭に飛び掛かる。
恭は、先輩にしたように。
それらをかわしては地面に沈めていく。
ひらりひらりと全く無駄のない動き。
まるで、踊っているかのように優雅だ。
「突っ立ってねぇで、てめぇも加勢しろよ。」
髪を掴まれてぐでっとなった男をペッと放りながら恭が言う。
いやいや、お前。
俺の出る幕ないだろーがよ。
結局恭は、ほぼ一人でそこにいた奴等を全滅させた。
カタッと物音がして、入り口を見ると……
「あ。総長。」
総長は、その光景を見て「ひぃっ!」と悲鳴を上げて逃げて行く。
「なんだありゃ。」
「なんだかな。」
「…………」
一瞬の間をおいて、恭と顔を見合わせる。
そして、二人で爆笑した。



