漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】



入り口からのその明るさに目を細めて見てみれば……



「……恭……?」


恭だ。


恭がそこに立っていた。


「きったねぇ倉庫だな。」


恭は、ゆっくりとこっちに歩いてくる。




「なぁ。太一。
これがお前のなりたかった暴走族か?」




俺の近くまで来て足を止めると、漸く恭の顔が見えてきて……


背後に背負った、逆光が妙にこいつを神々しく写し出す。




あぁ……


やっぱりこいつは別格だよ。


背負ってるオーラが全然違う。


目が奪われる。


惹き付けられる。




「何だてめぇは!?!?」


先輩が俺の胸ぐらを離して、今度は恭に掴みかかろうとする。


恭は、それを軽々とかわし……



-------バキッッッ!!!



体制を崩してよろめいた先輩に、恭の右ストレート。


左頬にそれを食らった先輩が、そこらにあった物を巻き込みながらぶっ飛ぶ。