漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】



「ひでぇだろ。」


「え?」


「あいつだよ。
総長の器のかけらもねーだろ。」


先輩は、鼻で笑って総長が戻った道に唾を吐く。


「あいつ超役立たずだからな。総長っつっても名ばっかでよ、うちの族は総長とか無視して適当にやってんだわ。」


先輩の隣にいた男も言う。


いや、それってよ。


暴走族っていうのか?


もはやグループじゃねぇだろ。


個別行動すんならただの不良の溜まり場じゃねぇか。


俺が憧れてた暴走族ってこんなのだっけ?


いきなり不満タラタラなんだけど。


不満と不安でぐるぐるしてる俺に先輩は、


「言っとくけど、うちに入ったからには簡単に族抜け出来ると思うなよ?そん時はどうなるか分かるよな?」


と不適な笑みで釘を指してきた。