漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】



その一角でタバコを加えながら手を上げている恰幅のいい大男。


「……先輩……お久しぶりっす。」


つーか、この人こんな太ってたっけ?


一瞬誰か気付かなかったわ。


周りにはスナック菓子のゴミが散乱してる。


「へぇ。こいつがお前の言ってた後輩?」


「そうだよ。まだ中坊だけど、最近じゃ風雅の奴等とも対等にやり合ってるらしくてな。俺がスカウトしてやった。」


ガハハと先輩は下品に笑う。


上から目線がちょっと気に食わなかったが、はははって愛想笑いしといた。


こんな事でイライラしてたら、憧れの暴走族になんてなれねぇ。


我慢だ我慢……。


「お前が、太一か?」


先輩の後ろからやってくる一人の男。


「あ……は……い………………」


俺は、思わず顔が引きつる。


何だよ……この猿みたいな男!


「太一。この人がうちの総長だ。」


「え。」