その一角でタバコを加えながら手を上げている恰幅のいい大男。
「……先輩……お久しぶりっす。」
つーか、この人こんな太ってたっけ?
一瞬誰か気付かなかったわ。
周りにはスナック菓子のゴミが散乱してる。
「へぇ。こいつがお前の言ってた後輩?」
「そうだよ。まだ中坊だけど、最近じゃ風雅の奴等とも対等にやり合ってるらしくてな。俺がスカウトしてやった。」
ガハハと先輩は下品に笑う。
上から目線がちょっと気に食わなかったが、はははって愛想笑いしといた。
こんな事でイライラしてたら、憧れの暴走族になんてなれねぇ。
我慢だ我慢……。
「お前が、太一か?」
先輩の後ろからやってくる一人の男。
「あ……は……い………………」
俺は、思わず顔が引きつる。
何だよ……この猿みたいな男!
「太一。この人がうちの総長だ。」
「え。」



