良かった?
良かっただと?
身体中の血が頭に上ってくる感じ。
気付いた時には、恭の胸ぐらを掴んでた。
何とも言えない感情が俺を支配する。
ムカつく?
悲しい?
寂しい?
何だよコレ。
すげぇ胸くそ悪ぃ。
恭を睨み付ける俺とは対象的に、恭は無表情で俺を見てる。
その目は、やっぱりどこか寂し気で、力なく影が潜んでる。
その目の中に写ってる俺に気が付いてハッとする。
何でこんな必死こいてんだ。
かっこ悪ぃ……。
俺は直ぐさま恭から手を離し、何も言わずその場を離れた。
恭も俺を止めることはしなかった。
***
「太一!よく来てくれたな!!」
とある暴走族の倉庫。
ゴミが至る所に散乱してるわ、バイクやら何やらでゴチャゴチャ狭いわ……倉庫って言うかゴミ溜めだなこりゃ。



