漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】



良かった?


良かっただと?



身体中の血が頭に上ってくる感じ。


気付いた時には、恭の胸ぐらを掴んでた。


何とも言えない感情が俺を支配する。


ムカつく?


悲しい?


寂しい?


何だよコレ。


すげぇ胸くそ悪ぃ。


恭を睨み付ける俺とは対象的に、恭は無表情で俺を見てる。


その目は、やっぱりどこか寂し気で、力なく影が潜んでる。


その目の中に写ってる俺に気が付いてハッとする。


何でこんな必死こいてんだ。


かっこ悪ぃ……。



俺は直ぐさま恭から手を離し、何も言わずその場を離れた。


恭も俺を止めることはしなかった。




***



「太一!よく来てくれたな!!」



とある暴走族の倉庫。


ゴミが至る所に散乱してるわ、バイクやら何やらでゴチャゴチャ狭いわ……倉庫って言うかゴミ溜めだなこりゃ。