「恭も大概に心配性だな。」


「え?」


「ほら 。」と言って、理さんが顎で指示する方を見ると……


あ!


俊太が、こちらにペコッと頭を下げて来た道を戻って行く。


「恭が、俺んとこまで無事行けるように見張らせたんだろ。」


うそでしょ!?


全然気が付かなかった……。


そんなこっそり付いて来なくても……。


まぁ、気が付いたら気が付いたらで、要らないって言っちゃうけどさ。


そうなると思って、こっそりつけさせたな……。


恭め。



「あの……迎えに来て貰っちゃって、すみません。ありがとうございます。」


「気にすんな。柚菜が待ってる。行くぞ?」


「はい。」



理さんとそのまま改札を通り、電車に乗る。


お星さま☆までは、大体ここから3駅ほど。


空いていた席に二人で腰を掛ける。




……なんか


……なんか


ちょっと気まずいんですけど……。


理さんとは、この間だって全然話してないし、なんとなく……あんまり喋る人ではないみたいだし。