君はいつも、人の幸せばかりを願う人だから…。 だから今度は、君の番。 君が幸せを願われる番だ。 「例えそれで全てを失ったとしても、 俺はずっと茉弘の側にいるから…」 だからどうか、 どうか幸せになって… 彼女の両方の口角が、ゆっくりと弧を描く。 「潤。ありがとう!」 久々に見た姉の満面の笑みは、 小さい頃から変わらない。 俺が大好きな、温かい笑みだった。