漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】



「さぁ、これで目的は達成出来たようだ」


恭は、また葛原へと目を移す。


「本来なら、これで撤収…といきたい所だが、うちの姫に手を出すような悪い芽は摘んでおかなきゃならない」


「……っ」



恭から逃れようとする葛原。


–––––––––ダンッ!!!


だけど、恭がその進路を足で塞ぐ。



「逃げんじゃねぇよ。楽しみはこれからだ」


「……ひっ!」



「お前らっ!!!!!」


恭の怒鳴るような声掛けに、煌龍と聖蘭一同同じように強く返事をする。



「一人残らず、ヤレ」


「「はいっっ!!!!」」




ドッ!という音と共に、堰を切ったように人と人がぶつかり合う。


下の階では、太一、春馬、直。


そして、聖也さんと光輝さんに煌龍と聖蘭の部下の子達。


みんな戦ってる。



強い…



うちが優勢なのは、明らかだった。




私達のいる2階のスペースでは、恭と葛原が未だ睨み合いを続けている。


「…っお前が、茉弘を姫にした所で何が出来る!?」


「……」


「なぁ、栗山。俺は知ってるんだぞ?」


葛原は、血走った目を見開き不気味に口角を上げる。



「お前は、俺と同じ穴な狢(ムジナ)だって事をなっ!!」



–––––––––バキャッ!!!!!