「さぁ、これで目的は達成出来たようだ」
恭は、また葛原へと目を移す。
「本来なら、これで撤収…といきたい所だが、うちの姫に手を出すような悪い芽は摘んでおかなきゃならない」
「……っ」
恭から逃れようとする葛原。
–––––––––ダンッ!!!
だけど、恭がその進路を足で塞ぐ。
「逃げんじゃねぇよ。楽しみはこれからだ」
「……ひっ!」
「お前らっ!!!!!」
恭の怒鳴るような声掛けに、煌龍と聖蘭一同同じように強く返事をする。
「一人残らず、ヤレ」
「「はいっっ!!!!」」
ドッ!という音と共に、堰を切ったように人と人がぶつかり合う。
下の階では、太一、春馬、直。
そして、聖也さんと光輝さんに煌龍と聖蘭の部下の子達。
みんな戦ってる。
強い…
うちが優勢なのは、明らかだった。
私達のいる2階のスペースでは、恭と葛原が未だ睨み合いを続けている。
「…っお前が、茉弘を姫にした所で何が出来る!?」
「……」
「なぁ、栗山。俺は知ってるんだぞ?」
葛原は、血走った目を見開き不気味に口角を上げる。
「お前は、俺と同じ穴な狢(ムジナ)だって事をなっ!!」
–––––––––バキャッ!!!!!



