「俺らはお前らには負けねぇよ。
茉弘は厄病神なんかじゃない。
俺達をより結びつけ、強くする
“勝利の女神”
…だからな」
前に百合さんが、言っていた。
みんなに愛される聡明な姫を持つ族は、強大な勢力になるっていうジンクス。
それは、そんな姫を守ろうと、その族の結束力が高まるから。
そして、その族の総長自身が、全てを賭けて姫を守ろうとするから。
あたしは…そんな姫になれたらと、ずっと心から願っていた。
…ねぇ。
少しはあたし、そんな姫に近付けたのかな?
「くっ…何が…勝利の女神だ…。てめーらの恋愛ごっこのせいで、てめーらの仲間が何人犠牲になったか忘れたか!?」
葛原は目を剥いて、みっともなく怒鳴り散らす。
「お前ら全員そいつに騙されてんだよ!!
そうだ、今この状況も、全部俺の思惑通りなんだよ!!この状況を作り出してるのは誰だ!?その女だろ!!これも全部、その女と俺の計画通りだ!!
全部、お前ら煌龍を滅ぼす為の…」
–––––––––––––ダンっ!!!!



