「お前は、最後の最後で気付く事になるんだよ。
その女がいかに“厄病神”だったかって事にな!」
葛原がそう叫ぶと同時に、ザッという靴と地面の擦れる音が響く。
まさかと思って辺りを見回せば、
「恭!囲まれてるぞっ!」
あたし達の陣営は、黒いフードの男達に取り囲まれていた。
いつの間にか、回り込まれてたんだ!
「恭。こっちの事は気にしなさんな。
あんたの大事なお姫様には、指一本触れさせやしないわよ」
聖也さんがあたしを守るようにゆっくりとあたしの後ろに回る。
「恭は、そのクソったれだけに集中しーや。
茉弘ちゃんと弟君を救えるのは、お前だけなんやから」
光輝さんもそれに合わせて背後に移動する。
「あぁ。頼んだぞ。聖也、光輝」
「まっかせてー♡」
「こういうの久々やなー!腕がなるわ!」
聖也さんと光輝さんは、腕や指をポキポキ鳴らしながら、まるでこの状況を楽しんでいるようだ。



