漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】


「お前は、最後の最後で気付く事になるんだよ。


その女がいかに“厄病神”だったかって事にな!」




葛原がそう叫ぶと同時に、ザッという靴と地面の擦れる音が響く。


まさかと思って辺りを見回せば、



「恭!囲まれてるぞっ!」



あたし達の陣営は、黒いフードの男達に取り囲まれていた。



いつの間にか、回り込まれてたんだ!



「恭。こっちの事は気にしなさんな。
あんたの大事なお姫様には、指一本触れさせやしないわよ」


聖也さんがあたしを守るようにゆっくりとあたしの後ろに回る。


「恭は、そのクソったれだけに集中しーや。
茉弘ちゃんと弟君を救えるのは、お前だけなんやから」


光輝さんもそれに合わせて背後に移動する。


「あぁ。頼んだぞ。聖也、光輝」


「まっかせてー♡」


「こういうの久々やなー!腕がなるわ!」


聖也さんと光輝さんは、腕や指をポキポキ鳴らしながら、まるでこの状況を楽しんでいるようだ。