漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】


あたし…


もしかしたら、大変な人を好きになってしまったのかも…。



恭は、男から奪った鉄パイプをわざとらしくまじまじと見回しながら、



「こういうの持ってる奴に限ってザコなんだよな…」


と独り言のように呟く。


そして、悔しそうに歯を鳴らす男をまた冷ややかに一瞥すると、


「5秒」


「ア"!?」


「てめぇら全員5秒で片付けてやるよ。」


「なっ…」


恭のあまりにも失礼な物言いに、男達は怒りに震えた。



「でも、俺の時間が5秒も無駄になるんだ。しっかり責任はとってもらうぞ?」


その言葉と同時に、恭が鉄パイプを振るう。


男達は、避ける余地もなければ立ち向かう事もできずに、次々と地面に沈んでいった。


最後の一人をのすと、鉄パイプを器用にクルクルと弄ぶ恭。


「恭!さすが!きっかり5秒ですっ!!」


そう楽しそうに叫ぶ春馬に恭はピースサインでそれに応えた。



「何であの人達楽しそうなのわけ?」


人の心配をよそに何やってんだ!


呆れた顔で恭達を見ていると、


「まぁまぁ、そう言わんといてやってや〜。男はみんなバカなんや」


そう苦笑いでフォローする光輝さん。