この人達のいざって時の団結力と行動力には、いつも驚かされる。
みんなそれぞれが全く違った性格をしているのに、同じ方向を向いた途端にこれだもん。
こればかりはあたしが立ち入る隙もなくて、
なんか少し…
「羨ましい?」
「…え?」
ニヤリとしてあたしの顔を覗き込む百合さんに心の声が漏れていたのかな。なんて、あたしは思わず口を押さえた。
「あたしもいつも羨ましいなって思うよ。」
百合さんは、後毛を耳に掛けながら、また目の前の光景に目を移す。
「あたしも男だったら良かったのにっていつも思う。そしたら、ああやって一緒になって戦えるもんな。
本当はあたしも、あいつらの無事を祈って待ってるなんて性に合わないんだよ。だけど、足手纏いになるのはもっとごめんだからね。ここでひたすら待って、帰ってきたあいつらの手当てをしてやる。それがあたしの役目なんだって今は思ってる」
「…うん」
…そうだよね。
誰だって好きな人の無事を祈ってただ待つだけなんて、もどかしいに決まってる。
でも、あたしや百合さんみたいに、自分の身すら自分で守る事が出来ない人間が一緒に行動をすれば、みんなの負担になるのは間違いない。
昨日のがいい例だ。
あたしを守りながら、葛葉と滝沢の二人を相手にする恭は、戦い辛そうで仕方がなかった。
あの時、もし潤が助けてくれなかったら、正直どうなっていたか分からない。
あたしは、つくづく足手纏いな自分に腹が立った。



