漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】

直ぐに目があって、慌てて目のやり場に困っていると、恭はそんなあたしに優しく微笑んだ。


それを見て、あたしの胸の奥の方がキュウっと音を立てる。


あたし達は、この先どうなっていくんだろう?


柚菜さんや理さんみたいに、恭と一緒に、いつか今を懐かしむ日が来るのだろうか?


そんな日が来ればいいと思うのに、未来なんて誰にも分からなくて、それでいてもどかしくて。


それを願う事すら途方もなくて。


今、あたしがこの場所にいるという小さな奇跡を噛み締めて、


明日もこの人の側に居る為に、ただただあたしは、今を精一杯生きる。



恭だけじゃない。


煌龍のみんな。


それに潤。


あたしの大切な人達がいる未来を、あたしは絶対に諦めたりしたくないから…。



もう決めたの。


もう何も恐くない。


ただ、前だけを見て、


あたしは望む未来に向かって、真っ直ぐ手を伸ばす。



「さぁ、では、そろそろ本題に入りましょうか」



恭のその一言を待ってましたとばかりに、みんなは顔を見合わせた。


その表情は、みんなどこかやる気に満ち溢れていて、初めてみんなの心が一つに通った気がした。