やり場のない気持ちを、枕に顔を埋めて何とか処理しようとするが、そんなの到底無理な話で……



「~~~っ!」


断片断片に蘇ってくる記憶に、恥ずかしさでそのままベッドの上をのたうち回る。



無理っ!!


あたし昨日、大胆な事ばっかり言ってた気がする!!


うわぁぁ~~!!


どんな顔して、恭の顔を見ればいいのよ!!


うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!


そう頭の中でパニックを起こしていると、ある事に気付いて、再び身体を勢い良く起こした。



あれ?そういえば、恭は?



"あれ"の後、あたしを抱き締めるように、確かに横で眠ったはずの恭がいない。


あたしも恭の香りと体温が心地良くて、凄く満たされた気持ちになって、いつの間にか眠りに落ちてしまっていた。


「……っ!」


嫌な胸騒ぎがして、あたしはベッドから飛び起きる。


急いでベッド下に落ちていた下着と服を着て、寝室を飛び出すように出た。