漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】



さっき葛原に首を絞められた時の痕だ。


「……ムカつく……散々人のもんに痕付けやがって……」


何だか、子供がふてくされてるみたい。


こんな状況なのに、ちょっとキュンとしてしまったよ。


「ふふっ」


「なに笑ってんの?」


「ううん。なんか、愛しいなって」


「…………なにそれ。」



あ。照れた!


恭が照れるとか、レアだ!!



あたしは、そんな恭がもっと見たくて、調子に乗ってしまった。


手の甲で顔を押さえ、顔を反らす恭の頬に、軽くキスをする。


頬を押さえ、驚いた顔であたしを見る恭。



へへん。どうだっ!


いつも、やられっぱなしだと思うなよ!




……て、あれ?


ドヤ顔を向けるあたしに、恭はニヤッと妖艶な笑みを浮かべる。