漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】



あたしのこの感情って……そういう事だったの……?


でも、何だか妙に納得してしまう。


『あたしの全部を恭に…』


その言葉がストンとあたしの中にしっくりと収まった。



でも……それってつまり……。



「いっ……!」


「!どうしました?」


恭が握っていた手首が急に痛んで、思わず顔をしかめる。


「……傷?」


痛んだ場所を確認すると、そこには擦り傷と一緒に内出血を伴った傷があった。


「あはは……さっき葛原に突き飛ばされた時かな。シャワー浴びてる時も、色んな所傷だらけで洗うの手間取った……よ!?!?」



恭の唇が、あたしの傷の上をなぞる。


「……っう……恭、痛いっ……」



「あとは?」


「……え?」


「後の傷は?どこ?」



恭の瞳に……逆らえない。


あたしは緊張で震える手で、お腹の辺りに触れる。


恭は、それを見逃さない。


「そこ?」