漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】



こんなあたし……嫌だ。


恭に見られたくない。



恭からふっと顔を反らす。


でも、すぐに恭の手によって戻されてしまった。


「……きょ」



「その顔は……誘ってるようにしか見えないんだけど」



…………へ?


さ、さそっ!?!?


あたしの目を真っ直ぐ射抜くその瞳に、思わず息を呑む。


「……な、なにソレ!またそうやってからかうっ!」


そう言って布団に潜り込もうとしたあたしの手首を、恭は掴んで離さない。


「冗談で……済ます事も出来るよ。」


「……っ」


「茉弘は、どうしたい?」



あた……し?


手首から伝う恭の体温。


恭が触れている所は満たされるのに、他の所は恭の体温を欲してる。



あたしは……恭で満たされたいんだ。