こんなあたし……嫌だ。
恭に見られたくない。
恭からふっと顔を反らす。
でも、すぐに恭の手によって戻されてしまった。
「……きょ」
「その顔は……誘ってるようにしか見えないんだけど」
…………へ?
さ、さそっ!?!?
あたしの目を真っ直ぐ射抜くその瞳に、思わず息を呑む。
「……な、なにソレ!またそうやってからかうっ!」
そう言って布団に潜り込もうとしたあたしの手首を、恭は掴んで離さない。
「冗談で……済ます事も出来るよ。」
「……っ」
「茉弘は、どうしたい?」
あた……し?
手首から伝う恭の体温。
恭が触れている所は満たされるのに、他の所は恭の体温を欲してる。
あたしは……恭で満たされたいんだ。



