漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】



──ドサッ


「わぷっ!」


少し乱暴にベッドの上に放られるあたし。


「もうっ!もっと優しくっ……」


と、途中まで言ってグッと言葉を飲み込む。


恭が、物凄く優しい顔であたしを見ていたから……。


毛布をあたしに掛けながら、恭は口を開く。


「茉弘は、俺にとって凄く大切な女の子なんです」


「……っ」


「そんな子をソファーで寝かせるような男にだけは、なりたくない。


だから、大人しくここで寝て?」


「ね?」とそんな優しい顔で諭すの……ずるいよ。


納得せざるを得なくなるじゃん。


あたしは、渋々コクンと頷いた。


「いいこだ」


と言って恭は頭をクシャッと撫でて、「おやすみ」と言って立ち上がる。