漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】



「恭?あたしがソファーで寝るから、恭が
ベッドで寝て?」


あたしの手を引き歩く恭に、止まって抵抗するあたし。


恭だって相当疲れてるはずなのに、あたしが恭のベッドを奪うわけにはいかない。


あたしは慎んでソファーを使わせて頂きます!


てな感じで心の中で敬礼すると、あたしはソファーに戻るべく踵を返した。


だけど……


「ちょいちょいちょい」


恭に手首を掴まれ動けない。


「女の子をソファーで寝かせられるわけないでしょ?」


「?平気だよ?うちのベッドよりずっとフカフカだったし」


「…………。て、そうじゃなくてっ」


今一瞬納得しかけたくせに、恭はやっぱりリビングに戻ろうとするあたしを制して、


「……ひっ!きゃあっ!」


あたしを軽々と抱き上げる。


あたしは、恭の腕に座るように縦抱っこされたまま、恭の寝室に連れていかれた。