漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】





「茉弘。眠い?」


リビングのソファーで、恭が淹れてくれた紅茶を飲みながら二人でテレビを観ていた。


……はずなのに、あたしはいつの間にかウトウトしていたらしい。


コツンと恭の肩にぶつかった所で、手放しかけていた意識を取り戻した。


目を擦るあたしの顔を覗き込むと、恭はクスリと笑ってから立ち上がった。


「そろそろ寝ましょうか」


その言葉で、あたしの脳みそは一気に覚醒する。


「寝るって……あのっ……」


慌てるあたしに恭は、ん?と微笑むと、


「俺はここのソファーで寝ますから、茉弘は俺のベッドを使って下さいね」


「部屋に案内します」と言ってあたしに手を差し出した。



あ。なんだ。


そうだよね。


一緒に寝るわけないか。


何なのこれ。


安心したはずなのに、少し寂しく思ってるあたしがいる。