*
「茉弘。眠い?」
リビングのソファーで、恭が淹れてくれた紅茶を飲みながら二人でテレビを観ていた。
……はずなのに、あたしはいつの間にかウトウトしていたらしい。
コツンと恭の肩にぶつかった所で、手放しかけていた意識を取り戻した。
目を擦るあたしの顔を覗き込むと、恭はクスリと笑ってから立ち上がった。
「そろそろ寝ましょうか」
その言葉で、あたしの脳みそは一気に覚醒する。
「寝るって……あのっ……」
慌てるあたしに恭は、ん?と微笑むと、
「俺はここのソファーで寝ますから、茉弘は俺のベッドを使って下さいね」
「部屋に案内します」と言ってあたしに手を差し出した。
あ。なんだ。
そうだよね。
一緒に寝るわけないか。
何なのこれ。
安心したはずなのに、少し寂しく思ってるあたしがいる。



