漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】



「えー。みんな、待たせて申し訳ない。
今から、我煌龍総長の姫の御披露目を始めたいと思う。
分かってると思うが、みんなには心構えをして欲しい。姫が出来るという事がどういう事か。良く考えて欲しい。
その上で、全力で姫を守って欲しいんだ。」


春馬が喋り出すと、ザワついていた倉庫内が静まり返る。


そして、みんなの視線が一斉にあたしに向く。


「まず、総長からの言葉の前に、姫に自己紹介をしてもらう。
姫、どうぞ。」


春馬にウインクされ、マイクを渡される。



自己紹介とか聞いてないよ!!?


春馬がしてくれればいいのに!!



マイクを受け取らないあたしに、春馬がマイクに入らないように「茉弘ちゃん!」と急かしてくる。


良く見ると、私達の立っている小さな舞台の脇に、煌龍の幹部一堂がパイプ椅子に座って私達を見守っている。