漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】



恭は大きな溜め息をつきながら、片手で顔を覆う。


「……マジかよ……」


「?」


ボソッと何か言ったように聞こえたけど、よく聞き取れない。



そ、そんな落胆するほど足太いですか!?



あたしがショックで青くなっていると、


「俺も入ってきますね」


と言って、あたしの頭をクシャッと撫でて脱衣場から出すと、パタンとドアが閉められた。



……何か……ちょっと距離をとられた?


いや、恭は意識してやったわけじゃないかもしれない。


だけど、こんな小さな事が寂しいと思うなんて……。


あたしは今、どれだけ恭を欲しているんだろう?