漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】





────ジャーーーー……


冷えきった体に、シャワーの温かさが染みる。



言われるがまま、恭の家まで着いてきちゃったけど、これで良かったのかな……。


あたしは、ボーッとする頭でそんな事を考えていた。




恭と二人きりなんて、幹部室ではざらにある事なのに、恭の家ってなると妙に緊張してしまう。


だからと言って、自分の家に帰って一人で過ごす事は出来るだけしたくない。


一人になったら、潤への不安や寂しさに刈られてしまいそうだから……。


頼れる人が出来たからだろうか。


随分弱くなったな。と一人で苦笑する。



それに、今日はなんだか恭と離れたくないんだ。


本当はもう恭の所に戻って来られるなんて思っていなかったから、


頭では分かっていても、なかなか実感出来なくて……


離れたら、今度こそ恭に会えなくなってしまうんじゃないかって……変な不安が付き纏ってくる。


だから、側に居られるのは凄く嬉しい。



とは言っても……一晩中二人きりって……。



顔が熱くなってくるのが分かって、思い切りシャワーを顔に浴びる。



っだぁぁぁ!!なに考えてんのあたし!!


ないから!


絶対にないから!