漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】



「そーだよ!俺なんて女の子の為だったら1回や2回は簡単に裏切れるね!」


そう言って、直はウインクしてみせるけど、


「あんたが裏切ったら、即刻抹殺するけどね」


と百合さんに厳しいツッコミを入れられ、直の顔が青く染まる。



「大体よ。ちんちくりんのくせに、一丁前に一人で面倒くせーこと抱えてんじゃねーよ。

お前に色々情報チクられたくらいで、俺らがやられるとでも思ったのか?なめんなよ?」



太一までそう言って意地悪な顔であたしを見る。


柚菜さんも、理さんも、俊太も。


みんな、優しい瞳であたしの事を見るから、あたしの胸は更に痛んだ。



でも恭だけは、あたしの心の中を見透かしていたんだと思う。


ただ一人、壁に寄り掛かったまま表情を変えず、じっとあたしの事を見ていたんだ。




みんな……ありがとう。


でも、ダメなんだよ。


それじゃあたしはあたしを許せない。



あたしは今まで、どこか頭の片隅で、みんながそう言って許してくれるんじゃないかって、思ってた。