「そーだよ!俺なんて女の子の為だったら1回や2回は簡単に裏切れるね!」
そう言って、直はウインクしてみせるけど、
「あんたが裏切ったら、即刻抹殺するけどね」
と百合さんに厳しいツッコミを入れられ、直の顔が青く染まる。
「大体よ。ちんちくりんのくせに、一丁前に一人で面倒くせーこと抱えてんじゃねーよ。
お前に色々情報チクられたくらいで、俺らがやられるとでも思ったのか?なめんなよ?」
太一までそう言って意地悪な顔であたしを見る。
柚菜さんも、理さんも、俊太も。
みんな、優しい瞳であたしの事を見るから、あたしの胸は更に痛んだ。
でも恭だけは、あたしの心の中を見透かしていたんだと思う。
ただ一人、壁に寄り掛かったまま表情を変えず、じっとあたしの事を見ていたんだ。
みんな……ありがとう。
でも、ダメなんだよ。
それじゃあたしはあたしを許せない。
あたしは今まで、どこか頭の片隅で、みんながそう言って許してくれるんじゃないかって、思ってた。



