漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】





あたしは、そんな柚菜さんを強く引き剥がす。



「……何なの?……あなた達……おかしいんじゃないの?」


自分の声とは思えないほど、低くて掠れた声に、自分でもゾッとする。


「何助けてんの?バカじゃないの?あたしが、何者か……まだ分からない?」


みんなの視線があたしに注がれているのは分かってる。


だけど、あたしの視線は敢えて地面に落とされていた。



「あたしは、あなた達の仲間なんかじゃない!
あたしは、鷹牙のスパイなんだよ!?」


自分の目的の為に、あなた達を騙してた、最低な奴なんだよ。


握り締めた拳が、震えているのが分かった。


だけど、手のひらに爪を食い込ませて、何とか自分を保った。



もっと憎んでよ。


軽蔑してよ。


心配なんか、しないでよ。