漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】



ただ、最後に見た潤の姿が何度も何度も繰り返し浮かぶだけ。


あたしは間違っていないと、


そう言ってくれた、潤の笑顔が浮かぶだけだ。


やっと、あの大好きな笑顔を見ることが出来たのに……。



あたしは次から次へと地面へ溢れ落ちる涙を、ただただ無気力に見詰めていた。



「……とにかく中に入ろう」



そんなあたしを百合さんは優しく店の中に誘導した。








「茉弘ちゃん!」


店に入るなり、駆け寄ってきた柚菜さんがあたしを強く抱き締めた。


理さんは、相変わらずの無表情でそれを見ている。


「良く頑張ったね。良く頑張ったよ茉弘ちゃん」


そう言ってあたしの頭を優しく撫でる柚菜さん。



温かい……。


でも今は、その温かさが……苦しい。