ただ、最後に見た潤の姿が何度も何度も繰り返し浮かぶだけ。
あたしは間違っていないと、
そう言ってくれた、潤の笑顔が浮かぶだけだ。
やっと、あの大好きな笑顔を見ることが出来たのに……。
あたしは次から次へと地面へ溢れ落ちる涙を、ただただ無気力に見詰めていた。
「……とにかく中に入ろう」
そんなあたしを百合さんは優しく店の中に誘導した。
*
「茉弘ちゃん!」
店に入るなり、駆け寄ってきた柚菜さんがあたしを強く抱き締めた。
理さんは、相変わらずの無表情でそれを見ている。
「良く頑張ったね。良く頑張ったよ茉弘ちゃん」
そう言ってあたしの頭を優しく撫でる柚菜さん。
温かい……。
でも今は、その温かさが……苦しい。



