漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】


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涙って、こんなに出るものだっけ?



泣いたってどうにもならない事は分かっているのに、それでもあたしはなぜ涙を流すんだろう?




「茉弘っ!!」


「茉弘さんっ!!」



鷹牙の連中の手から逃れたあたし達。



抵抗することすら止めたあたしを、恭は近くに停めていたバイクに乗せ、ここ"お星さま☆"まで連れてきた。


店の前に着くと、心配な顔をして佇む百合さんと俊太が待っていて、


二人はあたしがバイクから降りるなり、直ぐに駆け寄って来た。



「茉弘っ!大丈夫っ!?怪我はっ!?」


そう言って、あたしの顔を両手で包み込むと、確認するようにまじまじとあたしの瞳を覗き込む。



だけど、あたしの顔を見た百合さんは目を見開き、何か言いたそうに恭に顔を向けると、


「……っ」


恭に首を振られ、言葉を呑み込んだ。




百合さんが心配してくれているのは分かってる。


沢山、話さなきゃならないことがあるのも……。


だけど……


何も考えられない。


考えたくない。


まるで、心が空っぽだ。