「……いで……」
恭の為に命を落とした、恭のお母さん。
助けることが出来なかった、恭のお父さん。
それを自分のせいだと攻めて、大切なモノを守れなかった苦しみ抱えている恭。
もうこの人に、同じような苦しみを味あわせたくない。
あたしは、その苦しみの原因になんて、なりたくない!
「来ないでよっっっ!!!!!」
自分でも驚くほど大きな声が倉庫にこだまする。
その瞬間、大きく空気が揺れて、
あと数センチの所であたしに触れそうだった滝沢の手が、また離れていく。
滝沢の目は、驚いたように見開かれ、
そのまま顔面を勢いよく地面に叩きつけられた。
!!??
「……っ潤……」
ポタポタと滴る血。
そこには、さっきやられた時に怪我をしたのか、額から血を流し肩で息をしている潤が居た。



