漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】



「……いで……」



恭の為に命を落とした、恭のお母さん。


助けることが出来なかった、恭のお父さん。



それを自分のせいだと攻めて、大切なモノを守れなかった苦しみ抱えている恭。


もうこの人に、同じような苦しみを味あわせたくない。


あたしは、その苦しみの原因になんて、なりたくない!




「来ないでよっっっ!!!!!」




自分でも驚くほど大きな声が倉庫にこだまする。



その瞬間、大きく空気が揺れて、


あと数センチの所であたしに触れそうだった滝沢の手が、また離れていく。



滝沢の目は、驚いたように見開かれ、


そのまま顔面を勢いよく地面に叩きつけられた。



!!??


「……っ潤……」



ポタポタと滴る血。


そこには、さっきやられた時に怪我をしたのか、額から血を流し肩で息をしている潤が居た。