「……っ!茉弘!逃げろっ!!」
滝沢が不適な笑みを浮かべながら、あたしに向かって来る。
恭は、葛原と揉み合ってるせいであたしを助けるには到底間に合わない。
逃げなきゃって思うのに、恐怖で足がすくむ。
恭……ごめんなさい。
あたしは結局、足手まといにしかならなかった。
恭があたしを姫にしてくれて、少しでもあなたを支えられたらって……
あなたの力の源になれたらって……
そう思ってた。
なのに、結局は何も出来なくて、
それどころかあたしは裏切り者で。
あたしに何かあれば、傷付くのはいつもあなたで……。
あたし、覚悟が足りてなかったのかな?
こうなる事もあるって、分かってたはずなのに……
あたしは、あなたが傷付くのが……怖いの。



