漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】



「……っ!茉弘!逃げろっ!!」



滝沢が不適な笑みを浮かべながら、あたしに向かって来る。


恭は、葛原と揉み合ってるせいであたしを助けるには到底間に合わない。



逃げなきゃって思うのに、恐怖で足がすくむ。





恭……ごめんなさい。


あたしは結局、足手まといにしかならなかった。


恭があたしを姫にしてくれて、少しでもあなたを支えられたらって……


あなたの力の源になれたらって……


そう思ってた。



なのに、結局は何も出来なくて、


それどころかあたしは裏切り者で。



あたしに何かあれば、傷付くのはいつもあなたで……。



あたし、覚悟が足りてなかったのかな?



こうなる事もあるって、分かってたはずなのに……




あたしは、あなたが傷付くのが……怖いの。