守るように、あたしを胸に押し付ける。
「目ぇ覚めたようだが、栗山よぉ。よく見てみ?今お前、相当不利よ?
戦局はどっちが有利かな?」
葛原は、いやらしい笑顔であたし達の後ろを、指差す。
「ちっ!何だこいつら!次から次へと湧いてきやがる!」
「!!」
さっきまで完全に優勢だったはずの太一達3人が、完全に圧されている。
よく見ると、敵の数が圧倒的に増えている。
「いやぁ。さっきお前がこっちに向かってるって報告があった時点で、仲間に召集かけといて正解だったわ。
お陰で、もう隠れ倉庫じゃなくなっちまったけどなぁ」
ひひっと笑う葛原。
「さぁどうする?お前のお仲間は助けに来られそうにないぞ?」
葛原は、恭を見下す。
「あーでも俺、お前と真っ向戦うのは止めたんだわ。
やっぱりお前とまともに戦うより、こっちのが楽しいって気づいちゃったんだよね」
「キャッ!!」
葛原に思い切り腕を引かれる。
不意をつかれ、その勢いで前のめりになったあたし。
その瞬間、唇に気持ちの悪い感触が走った。
「……っんん!!」



