漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】




守るように、あたしを胸に押し付ける。



「目ぇ覚めたようだが、栗山よぉ。よく見てみ?今お前、相当不利よ?
戦局はどっちが有利かな?」


葛原は、いやらしい笑顔であたし達の後ろを、指差す。


「ちっ!何だこいつら!次から次へと湧いてきやがる!」


「!!」


さっきまで完全に優勢だったはずの太一達3人が、完全に圧されている。


よく見ると、敵の数が圧倒的に増えている。



「いやぁ。さっきお前がこっちに向かってるって報告があった時点で、仲間に召集かけといて正解だったわ。
お陰で、もう隠れ倉庫じゃなくなっちまったけどなぁ」


ひひっと笑う葛原。


「さぁどうする?お前のお仲間は助けに来られそうにないぞ?」


葛原は、恭を見下す。


「あーでも俺、お前と真っ向戦うのは止めたんだわ。


やっぱりお前とまともに戦うより、こっちのが楽しいって気づいちゃったんだよね」


「キャッ!!」



葛原に思い切り腕を引かれる。



不意をつかれ、その勢いで前のめりになったあたし。


その瞬間、唇に気持ちの悪い感触が走った。



「……っんん!!」