漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】



あたしは、そんな滝沢を振り返り、キッ!と思い切り睨み付ける。



「……っもう、やめてよ!!!この人達に、手を出さないでっ!!!!」



多分あたし、今涙で顔ぐしゃぐしゃだ。


手の震えも止まらない。


こんなみっともない姿で、こんな些細な抵抗しか出来ない自分が悔しい。


恭は、体を張ってあたしを守ってくれているのに……


あたしはこんな事しか出来ないんだ。



「……あーいってぇ。
おい。何言ってんだバカ女。乗り込んで来たのは、そいつらだろーが」



「総長……おはようございます。」


「うるせぇ。滝沢」



葛原が目を覚まし、頭を押さえながら起き上がってくる。



神様は何でこんなに意地悪なの?


あたしあなたに何かしましたか?



葛原は、あたしの腕の中で動かない恭を見ると、ニヤリと不気味な笑みをあたしに向けてくる。