あたしは、そんな滝沢を振り返り、キッ!と思い切り睨み付ける。
「……っもう、やめてよ!!!この人達に、手を出さないでっ!!!!」
多分あたし、今涙で顔ぐしゃぐしゃだ。
手の震えも止まらない。
こんなみっともない姿で、こんな些細な抵抗しか出来ない自分が悔しい。
恭は、体を張ってあたしを守ってくれているのに……
あたしはこんな事しか出来ないんだ。
「……あーいってぇ。
おい。何言ってんだバカ女。乗り込んで来たのは、そいつらだろーが」
「総長……おはようございます。」
「うるせぇ。滝沢」
葛原が目を覚まし、頭を押さえながら起き上がってくる。
神様は何でこんなに意地悪なの?
あたしあなたに何かしましたか?
葛原は、あたしの腕の中で動かない恭を見ると、ニヤリと不気味な笑みをあたしに向けてくる。



