漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】



「……恭?」


あたしは不思議に思い、その場で恭を見上げた。



「少しは俺を信じてよ」



「え?」



「こんなとこでやられるほど、俺は柔じゃないよ。」



そう言った恭の顔は自信に満ち溢れていて、今のこの状況を恐れている様子は微塵も感じられなかった。


それどころか、笑みさえ浮かべて優しくあたしに微笑みかけるもんだから、


この人に怖いものなんてあるのだろうか。


そんなことさえ、思ってしまう。




「余裕かましてんじゃねぇぞ!!!!

栗山ァァァァ!!!!!!!」



完全にキレた様子で葛原が襲ってくる。



もう……駄目だっ!!!!



そう思って、恭にしがみついた。



───その時



「ウワァァ!!!!」


「ギャアァ!だっ…誰だ!?」



扉の方が異常に騒がしい。


悲鳴やら、何かがぶつかり合う音やらが鳴り響いている。