漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】




ヒュッヒュッという自分の浅い呼吸が聞こえてくる。




怖い……


怖い…………




その時、


突然視界が真っ暗になって、大好きな香りがあたしの鼻を掠める。



「大丈夫。俺がいる」



恭の声……


恭が手であたしの目を塞いでいるんだ。



心地良い恭の声が聞こえて、くすぐったい息が耳を掠めた。



……恭。



あなたの"大丈夫"は、やっぱり魔法なんだね。



恭の胸に、顔を埋める。



恐怖で凍りついた体が、解れていく。



「何が大丈夫なんだ?煌龍の総長さんよぉ?

言っとくけど、相手は俺らだけだと思うなよ?ここをどこだと思ってんの?」



ザッザッという足音と共に、恭が入って来た扉から沢山の武器を持った集団が入ってくる。


ざっと20人は居るだろう。



「まず、茉弘を渡せ。
お前の目の前で、めちゃくちゃにしてやるよ。お前を殺るのは、それからだ」



徐々に間合いを詰めてくる、葛原と滝沢。



それに、後ろからは武器を持った鷹牙の奴らが迫ってる。