漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】




嘘っ!


何でっ!?


こんなの……嫌だよっ!



「茉弘っ!落ち着いて!」



恭の手を振り切ろうとするあたしを、恭は必死になって押さえつける。



「離してよっ!離してっ!!!」



潤を助けなきゃ!



このままじゃ……潤がっ……!!



「滝沢っ!!!!」



葛原がそう呼ぶと、スキンヘッドでガタイの良い男が姿を現す。



確かこの男も幹部だ。




「こいつらを……殺るぞ。」




背筋が凍るって、きっとこういうことを言うんだろう。



血走った葛原の目と、滝沢の細くてナイフのように鋭い目が、あたし達を貫く。



その瞬間、あたしの体には嫌な汗が滲み出てきて、


まるで金縛りにでもあったかのように、震えて体が動かない。



息苦しささえ感じる。



目で人を殺すってよく言ったものだ。



葛原と滝沢の目に、あたしの心臓は貫かれたんだ。