漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】




昨日感じた優男オーラは薄れていて、代わりに近寄りがたい黒のオーラを纏っている。



昨日と違って眼鏡を掛けているけれど、その鋭い瞳を隠しきれてはいなかった。



「鷹牙の副総長さんが、俺に何の用?」



射抜くように向けられたその瞳に、俺は空気が張り詰めるのを感じた。



昨日見たこいつはなんだったんだよ?



これがこいつの本性ってわけか。



"頼りない"だなんて、まんまと騙されたもんだ。



俺は、安心したのと同時に新たな不安が過った。



こんなに冷たい目をする奴だ。



それに頭もキレる。



こんな奴が茉弘を姫にするとか……何か裏があってもおかしくはないじゃないか。



こいつに……茉弘を託せるか?




確かめる方法は、ただ一つ。




「秋月 茉弘は、俺の姉貴だ。」




こいつに真実を全て打ち明ける。