昨日感じた優男オーラは薄れていて、代わりに近寄りがたい黒のオーラを纏っている。
昨日と違って眼鏡を掛けているけれど、その鋭い瞳を隠しきれてはいなかった。
「鷹牙の副総長さんが、俺に何の用?」
射抜くように向けられたその瞳に、俺は空気が張り詰めるのを感じた。
昨日見たこいつはなんだったんだよ?
これがこいつの本性ってわけか。
"頼りない"だなんて、まんまと騙されたもんだ。
俺は、安心したのと同時に新たな不安が過った。
こんなに冷たい目をする奴だ。
それに頭もキレる。
こんな奴が茉弘を姫にするとか……何か裏があってもおかしくはないじゃないか。
こいつに……茉弘を託せるか?
確かめる方法は、ただ一つ。
「秋月 茉弘は、俺の姉貴だ。」
こいつに真実を全て打ち明ける。



