その中に黒く浮かび上がる、一つの影。 その影があたし達の方に近付いてきて、 少しずつ、輪郭が浮かび上がってくる。 その姿は、瞬く間に涙のせいで霞んでしまったけれど、 しっかりと、目に焼き付いているよ。 世界でたった一人の、 大好きな 大切な あなたの姿だから……。 ─────「恭……」