「この女連れてここ出る準備しろっ!!直ぐにだっ!!!」
その尋常じゃない様子に、あたしは思わず葛原と潤の間に割って入る。
「ちょっ……!やめなよっ!何をそんなに慌てて……「うるせぇんだよっ!!!!!」
葛原はまるで、虫でも払うかのように加減なしにあたしを突き飛ばすと、
「……っ!!」
あたしはその勢いで、コンクリートの地面に頭を打ち付ける。
朦朧とする意識の中、潤の普段あまり変わらない表情が、歪んだ気がした。
「いいか!直ぐにだっ!!!5秒で準備しろっ!!こいつを隠……「総長っ!!!!」
また勢いよくドアが開いたかと思うと、その人物は耳を疑うような言葉を口にした。
「煌龍が……見張りを突破しましたっ!!」



