漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】



あなたの香りも、


あたしに触れる温かい手も、


あたしの名前を呼ぶ少し低くて優しい声も、


全部、全部、大切だった。



出来ることなら、ずっと一緒にいたかった。



あなたのあの優しい笑顔を、


ずっと、ずっと、


見ていたかった……。



大好きです。


これからどんな事があろうと、


あたしはずっとあなたが大好きです……。






────おかしいな。


結構色々情報集めたはずなのにさ。


溢れてくるのは、みんなへの想いばかり。


みんなの……恭の……笑顔ばっかりだ。




「おい?まさか、一つの情報も得られなかったなんて、バカな話はないよなぁ?」


そう言って葛原は笑うが、目の奥は全く笑っていない。


その隣で、潤は黙ってあたしを見ていた。