漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】





そして……恭。



あたしは、ゆっくりと目を開ける。


クリスマスの日、恭から貰ったネックレスに服の上からそっと触れる。


じんわりと胸が熱くなった。




ねぇ恭。


あなたは、あたしのヒーローでした。


悲しみを抱えながらも尚、みんなの上に立ち続けるあなたの姿は、


いつも、強くて、優しくて、輝いていた。




あのね。


あたし、後悔してないんだ。


あなたとの出逢いは、計画の内で、


決して運命的なものではなかったかもしれない。


だけど、あたしにとっては奇跡だったんだ。


出逢えたのがあなただった、


ただそれだけで、十分奇跡だった。



あなたに出逢って、


恋をして、


想いが通じ合って。


あたしは初めて、"人生捨てたもんじゃないな"って思うことが出来たんだよ。


"幸せ"ってものを初めて知ったんだよ。