漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】



「……どうした?」



……とうとう、この時が来たんだ……。



葛原の思惑通り、あたしは煌龍に潜入していた期間、沢山の情報を得た。


もちろん最初は、葛原に報告するつもりでみんなを見ていた。


どんな小さな弱点も見逃してはいけないと思っていたから。


でも……。



あたしは、ギュウっと目を瞑る



瞼の裏に、大好きだったみんなの顔が浮かんでくる。




─────春馬……。


春馬はいつも明るくて素直で、ムードメーカー的な存在だったよね。


その人の良さで、下の子達からの信頼も厚くて、幹部と下の子達とを上手く繋いでくれていた。


きっと春馬がいなくちゃ、何百っている煌龍のメンバー達がこんなに纏まりをみせる事はなかったんじゃないかな。


あたしは春馬のそんな所をいつも尊敬してたよ。



──────直。


直は、本当に女の子が好き。


女の子にはめっぽう甘くて、あたしの事も散々甘やかしてくれたよね。


本当呆れちゃう事ばっかだったけど、きっと女の子達がコロッと直に騙されちゃうのは、直が女の子の気持ちを良く理解しているから。


実は、直が一番人の事を良く見ていること、あたしは知ってるよ。