「……何言ってんの?有り得ない。
あたしは……潤の為に恭に取り入っただけよ……」
「ほぉ?」
葛原はニヤリと嫌な笑みを見せる。
「そうか。じゃあ、その大切な弟の為に、報告をして貰わなきゃな。
潤。入ってこい。」
キィと入り口のドアが開いて、そこから潤が入ってくる。
潤はあたしを見ても表情一つ変えず、暗い瞳を落としている。
「潤。お前の姉ちゃんがお前の為に、煌龍の野郎共の情報をかき集めて来てくれたらしいぞ?優しい姉ちゃんだなぁ?」
葛原は潤の耳元でひひっと笑う。
「お前を堅気に戻したくて必死なわけだ?泣けるねぇ。
でも残念だなぁ。もしお前の姉ちゃんが裏切るような事があったら、お前は晴れて三豪会の組員だったのになぁ?お前は素質あると思うんだけど」
「っ!バカ言わないで!!!」
葛原は両手を上げて、「まぁ、そう怒るなよ」と言って笑う。
「潤はっ…… 三豪会の……ヤクザの組員なんかにはさせないからっ 」
「まぁ、それはお前次第だろ?」
また葛原の目の色が変わる。
強欲な。
ハイエナのような目。
「煌龍から得た情報を洗いざらい言え。」
「……っ」



