……冷たい……。
寒い……。
さっきまでの暖かい幸福感が遠退いていく。
もう二度と戻っては来ないのだと分かっているあたしは、ただただ立ち尽くすだけ。
心にぽっかりと穴が空いたような喪失感。
壊れてしまいそうなほど寂しくて、辛くて……
…………あなたが恋しい。
あたしは顔を覆い、その場に泣き崩れる。
────ピチャン……
目から涙が溢れ落ちる感覚。
あたしはその違和感でゆっくりと目を開ける。
まだ夢の中に居るのだろうか。
そこは真っ暗な闇。
聞こえるのは、何か水のような物が滴る音だけ。
冷たくて、寒くて、悲しい場所。



