──茉弘。おいで。 彼は、あたしに向かって大きく手を広げる。 あたしはまるでそこが、本来自分の有るべき場所であるかのように、その胸に飛び込んでいく。 あたしを包み込む、意外に逞しいその腕も。 優しくあたしの髪を鋤くその手も。 心落ち着くその香りも。 全部。 全部。 愛しい。 ───ピチャン……