漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】



──茉弘。おいで。



彼は、あたしに向かって大きく手を広げる。


あたしはまるでそこが、本来自分の有るべき場所であるかのように、その胸に飛び込んでいく。




あたしを包み込む、意外に逞しいその腕も。


優しくあたしの髪を鋤くその手も。


心落ち着くその香りも。



全部。


全部。




愛しい。
















───ピチャン……