漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】



突然目の前に広がったのは、深い深い闇。



「なっ!何っ!?」


「シッ!」


恭が胸にあたしを押し付ける。


「嫌な感じがする」


え?


嫌な感じ?


何?


恭何を言ってるの?


「茉弘。俺から離れないで。絶対に。声も出しちゃダメだ」


辺りが暗くて恭の顔は全く見えない。


だけど、その声から事の深刻さが伝わってくる。



……これは……停電?


ううん。


そんなわけない。


だって、窓の外は……明るい。


…………え?


何で、明るいの?


近くに街灯なんてないはず……。






───────キーーーーーン!!



「……っ!」


鼓膜を突き破るような嫌な機械音がして、咄嗟に耳を押さえる。






『はーーぁい♪every one☆』





「!!??」