漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】



「俺のって印を付けておきたいのかな?」


そう言うと恭はふっと目を細めて、あたしの心臓が落ち着かなくなる、あの妙に男っぽい顔で笑うんだ。


「……っっ」



恭……


恭……


こんな不意討ちずるいよ。



あたしはいつだって恭のものだよ。


一緒にいられる時間は後少しかもしれないけど


いつか恭に嫌われてしまうのかもしれないけど


それでもあたしは、ずっとずっと恭の事を思い続ける。


恭と出逢ったあの日から、あたしの心はあなたに囚われて仕方ないんだよ。



あたしは、ネックレスを握り締める。


そして、ありったけの思いを込めて、


「ありがとう!」


と言って笑った。