全く検討がつかない。
───ブォン!!
「鷹牙が出発するぞっ!」
盛り上がっている野次馬達を蹴散らすようなエンジン音が鳴り響く。
────凄い……
他の族の出発とは大違いだ……。
圧倒的に規模が大きいっていうのもあるんだろうけど、この族が醸し出しているオーラは尋常ではなかった。
何て言えばいいんだろう?
ここにある全ての闇を飲み込んでしまいそうな……存在感。
恭が率いる煌龍が"光"ならば、鷹牙は深い深い闇だ。
潤がその真っ暗な闇に染まってしまうようなそんな不安を抱えながら、彼らが出発するのを見届けた。
……潤……本当に久しぶりだった。
今のところ、元気そうだったかな。
少しでも話せて良かった。
どうか、もう少し待っていてね……。



