「恭、どうしたの?」
春馬が不思議そうに首を傾げる。
恭完全に潤を見てるよね……
あたしがさっき道案内してた男が、鷹牙の副総長だったなんて分かった日にゃ、恭は…………
恭はゆっくりとあたしを振り返り、ジロリと睨む。
「ほら。言わんこっちゃねーだろ。何もなかったのは奇跡と思え」
とか、恭は言わないんだろうけど、
目がそう言ってる……。
「はぁ……。道理でどこかで見たことあると思った……」
額に手を当て、溜め息をつく恭。
「…す、すみません……」
恭は、潤があたしの弟って知らないんだもんね?
そりゃ、怒るのも無理はない。



