さっきまでとは大違い……。
全く違う場所みたい……。
さっきまでソワソワしていた群衆は、大きな歓声を上げて、堰をきったように騒ぎ出す。
「な、何なの?これ……」
「暴走前のオープニングショーみたいなものですかね。
この後に、一番格下の族から走り出します」
「え。じゃあうちは……」
「そう。一番最後です。」
5分くらいしてからだろうか。
派手なバイクショーが終わると、グループ名の紹介と共に、ズラリと仲間を引き連れたその族の幹部達が現れる。
その人達は、大きな声で何かを叫んだ後、一斉にバイクに股がりエンジンをかける。
そのまま派手な横幕をなびかせながら、走り去って行った。
「あーいいね!あの位の。何か初々しくて!」
楽しそうに指笛を鳴らしながら、春馬が言う。
恭も「そうだね。」とか言っちゃってるし……。
あたしおいてけぼりですよー。
次々に独特の登場をしながら、走り去って行く族を見送っていると、春馬が急にそわそわし始める。



