漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】



さっきまでとは大違い……。


全く違う場所みたい……。



さっきまでソワソワしていた群衆は、大きな歓声を上げて、堰をきったように騒ぎ出す。


「な、何なの?これ……」


「暴走前のオープニングショーみたいなものですかね。
この後に、一番格下の族から走り出します」


「え。じゃあうちは……」


「そう。一番最後です。」



5分くらいしてからだろうか。


派手なバイクショーが終わると、グループ名の紹介と共に、ズラリと仲間を引き連れたその族の幹部達が現れる。


その人達は、大きな声で何かを叫んだ後、一斉にバイクに股がりエンジンをかける。


そのまま派手な横幕をなびかせながら、走り去って行った。


「あーいいね!あの位の。何か初々しくて!」


楽しそうに指笛を鳴らしながら、春馬が言う。


恭も「そうだね。」とか言っちゃってるし……。


あたしおいてけぼりですよー。


次々に独特の登場をしながら、走り去って行く族を見送っていると、春馬が急にそわそわし始める。