心臓の……音? ぴったりとくっついた恭の胸に耳を済ませる。 ──ドッドッドッド 「凄い……早い……」 「心臓止まるかと思った。死ぬほど心配した」 そう言って恭はまたギュウっと力を入れる。 心なしか恭、震えてる。 あたしバカだ。 いくら潤を引き止めたかったといえ、恭の気持ちを考えるべきだった。 恭には大切なものを失った過去があって、きっとトラウマになってるはずなのに…… 何であたしはこんな軽率な行動をしてしまったんだろう。 きっと凄く不安だったはず。